NFTアートに興味があるが、作り方が分からない。
役に立つソフトウェアや販売方法を教えて欲しい。
こんなお悩みを解決します。
今回は、NFTアートを対象に、作り方・販売方法について解説します。
また、NFTについて知りたい方は、下記の記事を参照してください。
【解説】NFTとは?特徴・活用事例・始め方をわかりやすく解説!
続きを見る
本記事では、初心者にもわかりやすく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
NFTアートとは?
まず、NFTについて説明します。NFTとは、「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能なトークンを意味します。
このトークンは、ブロックチェーン技術を用いて管理されています。
ブロックチェーン技術を用いていることから、管理されているデータの偽造や改ざんが極めて困難になるため、事実上、唯一のデジタルデータ(代替不可能なトークン)となります。
さて、本題のNFTアートについて説明します。
NFTアートは、代替不可能なトークン(NFT)とデジタルアートを組み合わせたものとなります。
NFTアートの例
NFTアートの例として、Bored Ape Yacht Club(BAYC)という猿をモチーフとしたものがあります。
BAYCでは、個性的な猿のアートが公開されており、全部で1万種類あります。
また、BAYCには同じアートは1つもない、という特徴もあります。
2022年10月時点では、1枚80ETHで販売されています。
1ETH=20万円とすると1枚当たり1,600万円位となります。
NFTアートの最適なサイズ
NFTアートを作成する上で、画像サイズに決まりはありませんが、良く使われるサイズがあります。
NFTアートの最適なサイズは、\(600 \times 600\)となります。
これは、NFTアートはプロフィール画像として利用されることが多く、プロフィール画像として利用される画像サイズが\(600 \times 600\)となっているためです。
先ほど取り上げたBAYCも画像サイズは\(600 \times 600\)となっています。
NFTアートの作り方
次に、NFTアートの作り方を解説します。
NFTアートは、通常のデジタルアートを作成する際と同じ方法で作成できます。
代表的な方法として、スマホのアプリを使う方法と描画ソフトを使う方法の2パターンがあります。
- スマホのアプリ(8bit painter、pixelableなど)
- 描画ソフト(Inkscape、Illustrator、Photoshopなど)
スマホのアプリ
PCの操作に慣れていない方やスマホで完結したい方には、8bit painterやpixelableなどがオススメです。
8bit painter
8bit Painterは、誰でも簡単にドット絵(ピクセルアート)を描くことができるアプリです。
操作も直感的にでき、最低限の機能のみ搭載されているため、初めてNFTアートを作る場合でも迷うことなくアートを作成できると思います。
pixelable
pixelableは、直感的にドット絵(ピクセルアート)を描くことができます。
多くの機能が搭載されており、キャンパスサイズも5px~256pxから1pxずつ指定できるため、用途に合わせたNFTアートが作成できます。
レイヤー機能やアニメーション機能が含まれているため、1つのアプリで幅広い機能を使いたい方にお勧めです。
描画ソフト
描画ソフトを利用する場合、PCで作業することになります。
Inkscape
Inkscapeは、ベクター形式の画像を作成できる無料で多機能なドローソフトです。
レイヤーによるオブジェクトの管理や、マスクの作成、オブジェクトの結合や整列など、ドロー系ツールとして有用な機能が多数盛り込まれています。
また、ビットマップ画像をベクトル画像に変換する強力なトレース機能も備わっています。
私が良く使うソフトでもあり、非常に便利でおススメできるソフトです。
Illustrator・Photoshop
これらのソフトは、有料ソフトとなります。
一方、プロが使う本格ソフトでもあるため、出来ないことはないといっても過言ではないです。
多機能なため、使いこなすのも大変ですが、無料ツールに限界を感じた場合、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
NFTアートの販売
今回は、私が作成したツールを使って作成した画像を例に取り上げ、OpenSeaでの販売の手順を紹介したいと思います。
下記の画像は、私が作成したツール(プログラム)でベースを作成し、Inkscapeで微修正しています。
以下の3Stepで、NFTアートを販売できます。
- 仮想通貨取引所で口座開設を行う。
- デジタルアートをNFTとして登録する。
- NFTとして登録したNFTアートを出品する。
また、デジタルアートの登録や出品時はアカウント登録やウォレットが必要になります。
これらは、以前紹介した記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
【解説】NFTとは?特徴・活用事例・始め方をわかりやすく解説!
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仮想通貨取引所で口座開設
仮想通貨取引所は、イーサリアムなどNFT出品時に必要になる仮想通貨を購入するために利用します。
仮想通貨取引所で口座開設する方法は、以下の記事で紹介しています。
【2022年版】おすすめの仮想通貨取引所5選
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デジタルアートをNFTとして登録
次に、デジタルアートをNFTとして登録します。OpenSeaへアクセスし、作成済みのアカウントでログインします。
ログイン後、右上にある「Create」を押下します。選択後、以下が表示されます。
表示された内容を参考に、登録を行っていきます。
No. | 名称 | 必須 | 操作内容 |
---|---|---|---|
1 | Image, Video, Audio, or 3D Model | 〇 | 登録したいデジタルアート |
2 | Name | 〇 | デジタルアートの名称 |
3 | External link | - | 外部リンク(ブログ等でのデジタルアートの詳細説明用) |
4 | Description | - | デジタルアートの詳細説明 |
5 | Collection | - | 所有者(登録時は投稿者のアカウント名が入ります) |
6 | Properties | - | 属性情報(必要に応じて追加) |
7 | Levels | - | レベル数(必要に応じて追加) |
8 | Starts | - | 星の数(必要に応じて追加) |
9 | Unlockable Content | - | アイテムの所有者のみが確認できるコンテンツを 含めるか否か(必要に応じて設定) |
10 | Explicit & Sensitive Content | - | 機密コンテンツの設定(必要に応じて設定) |
11 | Supply | - | 生成するNFTの数(生成するトークンの数) |
12 | Blockchain | - | NFTを発行する際に用いるブロックチェーン |
最低限、表のNo.1とNo.2を記入しておけば問題ないです。
最後に、「Create」を押下します。
NFTとして登録したNFTアートを出品
最後に、NFTアートを出品します。
OpenSeaのProfileから登録したNFTアートを選択し、右上に表示される「Sell」を押下します。
今回は、Fixed Price(固定価格販売)を対象に、それぞれの項目の説明を以下に示します。
下記の内容を参考に設定を行ってください。
名称 | 説明 |
---|---|
Type: Fixed Price | 固定価格での販売 |
Price | 販売価格(イーサリアムによる金額指定) |
Duration | 販売期間(1か月~6か月のいずれかを指定) |
販売価格は自由ですが、最初から5万円、10万円という金額を設定しても売れることはあまりないため、購入しやすい価格を設定すると良いと思います。
最後に「Complete listing」を押下すれば、販売完了となります。
押下後にブロックチェーンに書き込むメッセージが表示されるので、承諾してください。
まとめ
今回は、NFTアートの概要、作り方、販売方法について解説しました。
NFTアートとは
- NFTとは、「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能なトークンを意味する。
- NFTアートとは、NFTとデジタルアートを組み合わせたもの
- NFTアートの最適な画像サイズは、\(600 \times 600\)
NFTアートの作り方
NFTアートは、通常のデジタルアートを作成する際と同じ方法で作成できる。
代表的な方法として、スマホのアプリを使う方法と描画ソフトを使う方法の2パターンがある。
- スマホのアプリ(8bit painter、pixelableなど)
- 描画ソフト(Inkscape、Illustrator、Photoshopなど)
NFTアートの販売方法
以下の3StepでNFTアートを販売できる。
- 仮想通貨取引所で口座開設を行う。
- デジタルアートをNFTとして登録する。
- NFTとして登録したNFTアートを出品する。