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【解説】iDeCoとNISAの違い・それぞれの特徴

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悩んでいる人
悩んでいる人

資産形成の方法としてiDeCoやNISAって聞くけど、それぞれの違いがよく分かっていない。

どちらを選べばよいか教えて欲しい。

また、一般NISAとつみたてNISAの違いについても教えて欲しい

こんなお悩みを解決します。

以前、資産運用やネット証券について解説しました。

今回は、その際に登場したiDeCoとNISAについて解説します。

それぞれの制度の違いや組み合わせ方などの注意点も解説するので、これから資産運用を始めたいという方は、参考にしてみてください。

また、以前の記事を読んでいない方は、以下の記事のリンクを貼っておくので、ご活用ください。

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結論:iDeCoとNISAは国の制度・併用も可能!用途によって使い分けよう!

最初に結論を述べておきます。

iDeCo

  • 老後資金を準備するための制度である
  • 積立時の掛け金が全額所得控除の対象、運用益が非課税、受け取り時の控除など税制上のメリットが多い
  • 原則60歳まで引き出せいない、というデメリットあり

NISA

  • 一般NISAとつみたてNISAの2種類がある
  • 運用益が非課税、いつでも引き出し可能、というメリットあり
  • 年間の投資上限金額と運用期間にメリット・デメリットがあり、どちらを選択するかは、運用目的や利用者の考え方に依存する

iDeCoとNISAは併用可能です。一方、注意点として一般NISAとつみたてNISAは、どちらか片方しか選択できません。

iDeCo・一般NISA・つみたてNISAの選択基準

  • iDeCo
    節税の恩恵を受けつつ、老後資金を準備したい(定年後の資金を用意する人向け)
  • 一般NISA
    短期間で運用して利益を得たい(積極的に投資に挑戦する人向け)
  • つみたてNISA
    中長期で運用して利益を得たい(5年~10年後の資金を用意する人向け)

資産運用の必要性

2019年に金融庁から「高齢社会における資産形成・管理」という報告書が提出されており、この中で以下のように言及されています。

(2)で述べた収入と支出の差である不足額約5万円が毎月発生する場合には、20 年で約 1,300 万円、30 年で約 2,000 万円の取崩しが必要になる。

https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603/01.pdf

すなわち、毎月約5万円が不足すると仮定した場合、定年後(60歳)から30年間で約2,000万円が不足すると試算しています。

必ずしも、全員が2,000万円不足する訳ではないですが、社会保険料が増加していることを加味すると、現役時代から老後資金を用意するための準備は必要になると考えます。

また、上記で述べた報告書中で以下のようにも言及されています。

なお、米国では 75 歳以上の高齢世帯の金融資産はここ 20 年ほどで3倍ほどに伸びている一方、わが国の同年代の高齢世帯の金融資産はほぼ横ばいで推移しており、対照的な動きとなっている。米国では、市況が好調だったことに加え、401(k)プラン等の制度的な後押しもあり、現役期から資産形成を実行し且つ継続するとともに、そのような世代が歳を重ねるに従い、高齢世帯の資産が増加していったと推察される。この点、わが国でも後述するつみたて NISA や iDeCo 等が整備され、個人が長期の資産形成を行うに際して、制度的な環境が整いつつある。

https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603/01.pdf

ここから、国も個人が長期の資産形成を行う上での制度を整えている、ということが読み取れます。

以上を踏まえると、国が用意している制度を利用しつつ、個人でも資産形成を行っていく必要があると考えられます。

前提:資産運用で発生した利益には税金がかかる!

iDeCoとNISAの説明に入る前に、資産運用で利益が出た場合の話をしておきます。

一言で言うと、運用で得られた利益には、税金20.315%(所得税:15.315%、地方税:5%)がかかります。

すなわち、仮に100万円を運用して10万円の利益が得られた場合、10万円が手元に残るわけではなく、税金分が差し引かれた金額79,685円(\(=100,000 \times (1-0.79685)\))が手元に残ることになります。

一方、iDeCoやNISAを利用すると、運用期間中に得られた利益には税金がかかりません(非課税となる)。

資産運用を行う上で、これは大きなメリットになります。

以降では、それぞれの制度について具体的に説明していきます。

iDeCoとは?NISAとは?

iDeCoとNISAの概要を説明した後、それぞれの違い・特徴を一覧にまとめて記載します。

iDeCoとは?

iDeCoは、個人型確定拠出年金と言い、国が準備した個人型の年金制度となります。

名称に「年金」と入っているように、老後のお金を用意するための制度となります。

また、積立時の掛け金(入金額)が全額所得控除の対象となります。

すなわち、所得税と住民税の節税効果が得られるという特徴があります

また、資産を受け取る際も「退職所得控除」や「公的年金等控除」の対象となります

NISAとは?

NISAは、少額投資非課税制度と言い、株式や投資信託の配当金や値上がり益が非課税となる制度です。

NISAには、一般NISAとつみたてNISAの2種類があります。

それぞれ、運用期間や最大投資額に違いがあります。

iDeCoとNISAの違いや特徴は?

iDeCoとNISAの違いや特徴をメリット・デメリットと併せてまとめると、以下のようになります。

注意点として一般NISAとつみたてNISAは、どちらか一方しか選択できません。また、iDeCoとNISAは併用可能です。

項目iDeCo一般NISAつみたてNISA
目的老後資金結婚、教育、住宅購入など様々な用途向け結婚、教育、住宅購入など様々な用途向け
積立可能期間【メリット・デメリットは場合による】加入から65歳まで(10年間延長可能)【メリット・デメリットは場合による】運用開始から5年間【メリット・デメリットは場合による】運用開始から20年間
年間の投資上限額14万4000円~81万6000円(職業や年金の種類により異なる)【メリット・デメリットは場合による】120万円【メリット・デメリットは場合による】40万円
途中引き出し【デメリット】60歳になるまで原則不可【メリット】いつでも可能【メリット】いつでも可能
払い出し現金化【デメリット】60歳~75歳【メリット】いつでも可能【メリット】いつでも可能
税制上のメリット・積立時の掛け金が全額所得控除
・運用益が非課税
・退職所得控除、公的年金等控除
運用益が非課税運用益が非課税
iDeCoとNISAの違い・特徴

iDeCoは、老後資金向けのため、60歳になるまで引き出せないというデメリットはありますが、運用期間を長くとれる場合、リスク低減できる可能性が高いことが分かっているため、メリットになり得ます。

また、NISAは、いつでも引き出すことが可能という点が大きなメリットとなります。

運用期間と年間の投資上限金額は、利用者の考え方によって捉え方が変わります

運用期間

短期間で利益を得たい人は、一般NISAの運用期間がメリットになります。

また、中長期で資産形成をしたい人は、つみたてNISAの運用期間がメリットなります。デメリットはそれぞれの裏返しになります。

年間の投資上限金額

一般NISAとつみたてNISAのそれぞれに対し、年間の投資上限金額のメリット・デメリットをまとめると以下のようになります。

対象メリットデメリット
一般NISA年間の投資上限金額がつみたてNISAよりも多くなる(年間120万円)・つみたてNISAよりもトータルの投資上限金額が少なくなる(\(120\text{万円/年}\times 5\text{年}=600\text{万円}\))
・非課税となる期間が比較的短い(非課税となるのは5年間)
つみたてNISA・一般NISAよりもトータルの投資上限金額が多くなる(\(40\text{万円/年}\times 20\text{年}=800\text{万円}\))
・非課税となる期間が比較的長い(非課税となるのは20年間)
年間の投資上限金額が一般NISAよりも少なくなる(年間40万円)
一般NISAとつみたてNISAのメリット・デメリット

上記のメリット・デメリットのどちらを取るかは運用目的や利用者の考え方に依存します。

私個人としては、「長期・積立・分散による投資」というスタイルをとっているため、つみたてNISAを選択しています。

iDeCoやNISAを選択する際の基準

iDeCo、一般NISA、つみたてNISAを選択する際の基準をまとめると以下のようになります。

  • iDeCo
    節税の恩恵を受けつつ、老後資金を準備したい(定年後の資金を用意する人向け)
  • 一般NISA
    短期間で運用して利益を得たい(積極的に投資に挑戦する人向け)
  • つみたてNISA
    中長期で運用して利益を得たい(5年~10年後の資金を用意する人向け)

iDeCoやNISAといった国の制度を利用して資産形成に取り組もう!

今回は、iDeCoとNISAについて解説しました。

それぞれの違いをまとめると以下のようになります。

  • iDeCoもNISAも資産形成を目的に国が用意した制度である。
  • iDeCoは、積立時の掛け金が全額所得控除の対象、運用益が非課税、受け取り時の控除など税制上のメリットが多い。
    一方、原則60歳まで引き出せいない、というデメリットあり。
  • NISAは、一般NISAとつみたてNISAの2種類がある。
    また、年間の投資上限金額と運用期間にメリット・デメリットがあり、利用者側で判断が必要となる。
  • 一般NISAとつみたてNISAは併用できないが、iDeCoとNISAは併用できる。

iDeCoやNISAの制度を利用する際は、それぞれの制度の特徴、メリット・デメリットを理解した上で、個人の状況に合わせて選択する必要があります。

私個人の意見となりますが、これから資産運用を始める人は、つみたてNISAをメインで運用を行い、余力があればiDeCoも活用して老後資金を準備する、という方法が良いと考えています。

私と同じように「長期・積立・分散による投資」というスタイルで資産運用を行う場合、時間を味方につける、すなわち1日でも早く投資を始め、運用期間を確保することが重要になります。この機会に資産運用に挑戦してみてください。

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